暑さに負けてご無沙汰しておりました。気がつけばロンドンオリンピックたけなわですね。
といっても実は私はオリンピックそっちのけでプロ野球中継にかじりついていたりするのですけれども(だってファイターズが好調なんだもん!)。
ただ、昨今はありがたきかなインターネット。テレビを観ている横でパソコンの電源も入れておくと、ツイッターのタイムライン上にオリンピック中継を観ている皆さんのつぶやきが時々刻々流れてくるので、観ていなくとも状況だけは結構リアルタイムで把握できたりするものです。
という、もっぱら文字に頼ったオリンピック観戦(?)をしている中で、しばしばこんなツイートに出くわすこととはなりました。
「知ってた速報」
ネット上で「知ってた」といえば、私が普段よく目にするのは「悪い予感がその通りになった」の意味での用例でございます。たとえばプロ野球で攻撃側が1点ビハインドの9回裏で1死満塁、マウンド上の投手は最近不安定、しかしながら打者もこれまたノーヒット続きというような場面。投手が打たれて逆転サヨナラとなれば守備側のチームのファンが、打者が併殺打をかまして一瞬にして試合終了となれば攻撃側のチームのファンが、「知ってた」の大合唱となる訳ですね。
しかしながらこの場合での「知ってた」とは、そういうような意味は含まないようですね。
テレビでオリンピック中継を観戦中、画面上部にニュース速報のテロップが流れます。何事かと思って見ると「ロンドン五輪 ○○で誰々が銅メダル」……って、今まさにその種目の放送中、競技の結果を目撃したところなんですけど!
どうもそんなようなことが起こっているらしく。
タイムラインを眺めていたら、この本のこんな一節を思い出しました。
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九月二六日の対西武二三回戦、NHK-BS1生中継の画面上方に速報テロップが入った。
「西武4年ぶり16度目のパ・リーグ優勝達成」
ありゃ、という感じだ。今、当の西武はウチと試合している。おまけにウチが勝っている。西武ベンチにカメラが切り替わったけれど、皆、敗色濃厚で難しい顔をしている。
2008年のことです。マジック1で迎えた試合、2位のバファローズが負けたために優勝決定。で、NHKはすぐさま速報を出した訳ですが……当事者であるライオンズの試合中継でまでそれをやる、ということになると、何だか変てこな印象になるのは否めないところ。
僕のニュアンスでは、速報テロップは「関係ない番組」のとき出すものだ。ま、ドラマとかドキュメンタリーとかやってる最中に、「お取り込み中、すいません。どうしても大事なニュースなのでお邪魔しますっ」と来る感覚だ。不意打ちだ。不意打ちではあるけれど、事情が事情だけにこちらも「え、そうなの? また、首相が辞任なの?」と座ブトンをすすめる。そうすると先方は「いえ、これにて失礼します。おくつろぎのところ、申し訳ありませんでしたっ」と帰っていく。
「当のその事柄を放送してるチャンネルではテロップは出さない」っていうの、できないものなのかなあ、NHKさん。